雑草や害虫対策として、人工芝を検討したい。でもいきなり業者に依頼するのも金額が分からないので不安。

 

そんなあなたに業者に依頼した際の費用、そして自分でDIYした際のメリットとデメリットをお伝えします。

人工芝の施工費=【材料費】+【施工費】+【諸経費】

見積りの内訳

人工芝の見積りとは、簡単にいえば材料費(人工芝・充填剤・下地材)、施工費(整地・張り作業)、諸経費(運送費・副資材)の3つに分かれます。

 

この費用の合計が業者に依頼した際の見積り金額です。

人工芝施工の費用内訳

DIYで削減できる費用

そして、DIYした場合に削減できる費用はこのうちの【施工費】になります。

DIYで浮く費用

人工芝や施工費の相場について

1.材料費(人工芝・充填剤・下地材)

人工芝の相場

まず人工芝ですが、一般的なガーデニングで使われるものは、平米あたり2000円~7000円が大半です。

 

ゴルフ用や特殊な人工芝になると1万円~2万円近くなるケースもあります。

 

3500円以下の人工芝は、耐用年数が1年未満だったり、保証が付かなかったりと、 すぐ廃棄することになるので、お店のディスプレイやイベント用などに限定しましょう。

人工芝の平米単価

充填剤(じゅうてんざい)の相場

次に充填剤ですが、一般的な珪砂やゴムチップは1キロあたり700円~1000円。オーガニック充填材は1キロ200円~400円になります。

 

ゴムチップなどは使う量が少なく済む分、平米当たりの金額は安くなりますが、人体に有害性があります。

 

そのためEasigrassは原則、オーガニック充填材をおススメしています。

充填材の相場

じつは人工芝に必須の充填剤(じゅうてんざい)ですが、残念なことに日本の業者の99%は知りません。

 

手間を惜しんでか、施工費を安くして受注する為か、理由は不明ですが、充填剤を使わなかった事が原因で、芝がすぐに寝てしまったり、寿命が縮まったりと、お客様が損をするケースが多いです。

 

少しのお金をケチった為に、数十万円もの施工費を無駄にしない為にも以下のコラムにて、ぜひ充填材の必要性を知ってほしいです。

 

コラム 99%の業者が知らない充填材の必要性とは?

下地材の相場

最後に下地材です。大きくわけると、防草シートとアンダーパッドの2つに分けられます。

 

防草シートは平米あたり500円程度、アンダーパッドは1000円~2000円程度が相場です。

 

これも多くの業者が勘違いしているのですが、防草シートを人工芝と一緒に使うのはNGです。

 

その為、easigrassでは原則、アンダーパッドをおススメしています。

下地材の相場

コラム 人工芝に防草シートはNG!?人工芝の下には○○をひけ!

2.施工費(整地・人工芝施工)

施工費用は整地代と人工芝施工の2つに大きくわかれます。

 

整地とは、雑草や木々が生い茂っている状態から、まっさらの状態に仕上げることを指します。平米当たりの相場は500円~1000円程度です。

 

土の水はけによっては、表面の土の入れ替える場合もあります。 また水勾配(1~2%)といって、微妙な傾斜をつくり水がきれいに流れやすくする処理もこの工程で行います。

 

じつはここの出来が人工芝の寿命を左右する場合が多々あります。

 

人工芝施工とは、整地された地面に人工芝を張る作業を指します。平米当たりの相場は2500円~4500円程度です。

 

使う部材によっては、アンダーパッドや充填材などの作業代も追加されます。 ここの出来で、芝の継ぎ目や端のきれいさが異なるため、整地同様に重要なパートです。

人工芝施工の相場

また施工代は広ければ広いほど、平米当たりの単価は下がる傾向にあります。逆に10㎡以下の狭い施工の場合は、一律10万円、といった形で平米当たりの金額が高くなる傾向にあります。

 

【コラム】要注意!安い業者のデメリット(準備中)

3.諸経費(ボンド・幅木・ジョイントテープ)

それ以外にも、芝同士のつなぎ目をボンドで留めるのか?それとも簡易的にピン止めするのか? 幅木を使うのか?使わないのか?によって諸経費が異なります。

幅木を使うかどうか

【注意】追加でこんな費用がかかるケースもあります

荷揚げ作業

2階以上に施工する場合は荷揚げ代がかかるケースがあります。

 

目安としては、1階分につき、2万5000円が目安です。ただしエレベータであがれる分は除外されます。

 

荷揚げ料金のイメージ図

 

ただし、実際には物の重量や通路の幅、1階分が通常の2倍程度ある場合は、2階分の料金になるなど一概に言えないケースが多い為、実際には業者の方に見積もりを依頼してください。

 

 

駐車場代金

地方ではあまりありませんが、都心部の場合、業者が駐車できるスペースがあるか無いか?で見積もりが変わります。

 駐車スペースの有無

養生代

施工場所が家の中を通る場合(ベランダや屋上・駐車場から庭に直接いけない)、人工芝の輸送中に家の壁や床を傷つけないように養生を行います。

 

この場合、おおよそ1㎡あたり500円程度が相場としてかかります。特に新築の場合、トラブルの原因になるため、養生はしっかりとしてもらうようにしましょう。

養生代

実際にかかる費用のイメージ

だいたいの相場観は分かった。でも自分の家の庭をやった場合、どのくらいかかるの?という方の為に、見積もりサンプルをご用意しました。

例 50平米のお庭の場合

施工費イメージ

DIYだと余計にかかるコスト・費用もあります

施工費がごっそり浮いてお得にみえるDIYだからこそ、余計にかかってしまうコストもあります。

 

例えば、材料を庭に運ぶための輸送費、施工を行う為の機材(重機)などです。

 

またDIYの場合、やはりプロの業者が行うよりも時間が倍以上かかってしまいます。そういった時間(自分の時給)を考えた場合、一概にDIYがお得と言えないケースも多々あります。

施工費

【さらに注意】保証の対象外になる場合も

DIYの場合、製品に本来つく保証が無効になるケースもたたあるので、そういった長期的な視点で考えても、DIYが一概に安いという判断はできません。

DIYがお得?業者がお得?

「いろいろ含めると、結局そんなに金額差が生まれないとしたら、結局どっちがいいの?」という方に、こうしたケースはDIY、こういう場合には業者頼んだ方がお得、という一覧表をつくりました。ぜひお役立てください。

こんな場合は、DIYがおススメ

ベランダや屋上などコンクリートに施工する場合

屋上やコンクリートは土のお庭と違い、不陸調整(凸凹をならす)や水勾配(水を排水しやすくする処理)が不要です。

 

そうした特殊な技術が不要なため、比較的DIY向きと言えます。ただし荷物を屋上にあげるのは、思ったよりも大変なため、業者に依頼した方が良い物件もあります。

狭い面積に施工する場合

狭い面積(15㎡以下)の場合、DIYの方が安くなるケースが大半です。業者に依頼した場合、例えば2平米の施工であっても、所定の固定経費が掛かります。(交通費、人件費など)

 

その為、平米4000円で施工をやってくれる業者であっても、2平米で8000円とはならず、5万~10万円は必ずかかってきます。(じゃないと、業者が赤字になるため)

こんな場合は、業者に頼んだ方がいいかも

水はけが悪い土の場合

地面の水はけは、人工芝の衛生や寿命に特に大事です。その為、場合によっては表面の土を入れ替える必要があるお庭もあります。こうした作業は個人でもできますが、重機や重労働になる為、業者に依頼した方が無難です。

雑草や木がが生えている

こちらも水はけの悪い土同様に、木や根を掘り起こしたり、切ったりと、重労働になる為、業者に依頼した方が無難なケースです。

ペットを飼っている

意外かもしれませんが、ペットを飼っている場合も、業者に依頼したほうが無難です。理由は水はけを良くしないといけないからです。(水はけが悪いと、ペットのおしっこが溜まり、臭くなるから)

 

またこの場合、防草シートを使う施工業者は使わないようにしてください。防草シートは水はけが悪い為、とても臭くなりリスクがあります。

広い面積の場合(体力・時間的)

最後に広い面積の場合も、業者に人工芝施工を依頼しましょう。広い土地の場合、芝の継ぎ目がどうしても多くなるため、こうしたケースではDIYするよりもプロに頼んだ方がきれいな見栄えになるからです。

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